書いてくれた方★
30代(男性) / ペット種類:インコ

投稿内容

もう20年も前の話です。

私の母は大の猫好きで、母の実家にはたくさんの猫がいつの時代も飼われており、母にとってみればまるで家族同然の暮らしぶりだったようです。

しかし、嫁ぎ先の私の父の父母、つまり母からすると義理の父母は動物がどちらかというと苦手でした。

そして、家でペットを飼うことを決して許してはくれなかったのです。

子どもの頃の私と弟は、とても猫を飼いたい気持ちを持っていました。

しかし、それが祖父母の意向でどうしても不可能である、ということも子供ながらに理解していました。

そして、とてもがっかりした気持ちを、その点については抱えながら生活していたのを思い出します。

ある誕生日のこと、プレゼントにペットをお願いすることにしました。

犬や猫は絶対に可能性がない、ということは自明のことでしたから、探りを入れたのだろうと思います。

記憶は定かではないのですが、インコを飼っていいということになり、誕生祝いに飼えることになりました。

心が本当に満たされ、うれしくてうれしくてたまらなかったことをいまでもよく覚えています。

しかし、インコとの幸せな暮らしは、そう長く続きませんでした。

寒い冬が待っていたのです。

私の故郷は冬の寒さが厳しい場所として有名です。

いまでもそうですが、当時はもっと気温が下がりました。

できるだけ暖かい場所を選び、かごを置きました。

防寒対策も母や弟と相談してできる限りしていたつもりでした。

なのに、あるとても寒い朝、かわいそうなインコは天に召されたのです。

いつまでも涙が止まりませんでした。

今考えると、まだ工夫する余地があったのではないか、もっと暖かくしてあげればよかった、と失敗を悔やみたくなります。

短い間でも、生活に幸福感をもたらしてくれたペットのインコに、20年以上もたった今ですが、改めて感謝の気持ちを送りたいと思います。


体験談の投稿ありがとうございましたm(_ _)m。

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