書いてくれた方★
20代(女性) / ペット種類:昔我が家で世話していた野良のキジトラ猫(メス)とその息子のキジトラ(オス)、母子揃って見た目が似てるだけでなく、人間の言葉を分かってるとしか思えない頭の良さを持っていました。

投稿内容

私が子供の頃、我が家で世話をしていた野良猫のうちメスのキジトラが出産しました。

母が家で用意した寝床で産んだのですがその翌日にはママ猫が子猫たちを何処かへ移動させてしまったのです。

ママ猫だけご飯を食べに戻ってきた時に母がママ猫に「ここは安全だから子猫を連れて帰って来て」と話しかけてみたところ、言葉を理解してくれたのかその翌日子猫を連れて戻って来たのです。

数日後、不幸な事にママ猫が事故で亡くなったため、まだまだ赤ちゃんな子猫を私や母で育て、後にママ猫似のキジトラのオスが正式に我が家の飼い猫となりました。

息子猫はママ猫と違い気難しい性格で、赤ちゃんの内から人に育てられた室内飼いだったにも関わらず外に出たがって脱走を繰り返し、あまりスキンシップもさせてくれない野良気質なタイプに育ちました。

親きょうだいと早くに死に別れて猫らしい社会性が無いせいか新入り猫たちを迎えてもあまり仲良くしてくれませんでしたが積極的にケンカをしないのが幸いでした。

ところが息子猫が五才になったころ、当時成猫になったばかりだった後輩猫に対してそれまで我慢していたオスとしての縄張り意識やプライドが爆発したのか、大ゲンカになるほど折り合いが悪くなってしまいました。

ちゃんと去勢手術していたのですがそれでも抑えられないほど元々の野生が強かったのでしょう……。

家族で考えた結果、本当は良くない事ですが比較的に田舎な地域なのと息子猫が去勢済みで、かねてから家の外を望んでいたのもあって“外猫”として生活させる事になりました。

外猫になって近所で縄張りや別宅を作ったようで食事に帰ってくる時もあれば何ヵ月も帰って来ない時もありました。

姿を見ない時期が続いていたある日、近所の玄関先でぼーっとしてる息子猫を偶然見かけたのです。

「元気?たまには家に帰ってきなよ」と声をかけてみるとその時はこちらを見やる程度の反応だったのですが、それから数日しない内に家へ戻って来たのです。

しかもそれ以降の数年、姿を見せてくれる時の方が増え、十才で往生するまで我が家の敷地を拠点にしてくれていました。

親子そろって人の言葉が分かるかのような行動を見せた上に、亡くなる日まで我が家に身を置いてくれたキジトラ母子の生涯を見て、何だかんだ親子は似るものだし猫は人間が考えている以上に頭が良いのだろうなと思わされました。


体験談の投稿ありがとうございましたm(_ _)m。

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