書いてくれた方★
30代(男性) / ペット種類:雑種(親はコリーと柴犬)

投稿内容

今から約25年前の話です。

私もまだ13歳で、飼い犬も3歳位でした。

当時は年に3回位の頻度で栃木県の那須にある別荘に家族揃って、もちろん飼い犬も連れてマイカーで出掛けていました。

場所は結構な山奥で夜になると深い闇に包まれる様な所でした。

そんな時、家族で近くの茶臼岳を登る事になり、飼い犬は別荘で留守番させるという運びとなりました。

母親が優しい語り口で『ちゃんとお留守番するんだよ。

』と飼い犬に諭しました。

しかし、いざ私達家族が車に乗り込んで出掛けようとした際、飼い犬がキャンキャン鳴き叫び出しました。

当たり前です。

たまにしか来ない山奥のよく分からない家に紐で結ばれて、家族全員がどこかへ行ってしまおうとしているのですから。

『置いていかないで!』という悲痛な叫びにも聞こえました。

余りにも尋常じゃない暴れぶりだったので、心配になった母親が一旦戻ってみようと引き返しました。

そしたら案の定、暴れた弾みで下に落ち、半分首吊り状態となっていました。

戻るのがあと10分遅れたらと思うと今でも背筋が凍ります。

そして母親が飼い犬を元の状態へと戻し、また『ちゃんと帰って来るから、お留守番してるんだよ?』と語りかけ、私達は一抹の不安を抱えながらも再び出発しました。

数時間後、私達一行がようやく帰路に着き、別荘に到着した刹那、聞き慣れた車のエンジン音を聴いた飼い犬は、ワンワンキャンキャン鳴き叫びました。

深い深い漆黒の闇の中、いつ帰るとも知れない我々をちゃんと大人しく待っていたのです。

どんなに怖かった事でしょう。

どんなに寂しかった事でしょう。

どんなに不安だった事でしょう。

私達が着くなり、力一杯抱きついてきました。

そしてたらふくご飯を食べ、たらふく水を飲んでいました。

その飼い犬の仕草には、とてつもない絶望感から解放され、いつもの日常に戻ったという安心感が漂っていました。


体験談の投稿ありがとうございましたm(_ _)m。

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