- 書いてくれた方★
- 20代(女性) / ペット種類:猫雑種
投稿内容
私が物心ついた時からずっと一緒に暮らしてきたメスの猫がいました。
私にとって彼女は姉であり、妹ですあり、娘であり、女王様でもありました。
私が小学校を卒業間近に控えた頃父の転勤でその時住んでいた九州を、離れ、北陸に引っ越すことになりました。
ですが、その時彼女は14歳で、飛行機に乗せることや、長時間の移動は困難だと判断し、母の実家で面倒を見てもらうことになりました。
引っ越してからは彼女のいない生活がとても寂しく、毎日のように祖父母に電話をし、彼女の様子を聞いていました。
祖父母は猫を飼った経験がなく、爪とぎや、トイレの世話餌の世話など大変だと愚痴をいいながらもとても可愛がっていたようでした。
彼女はとても女王様のような猫でした。
餌が入ってなければ餌を、貰える場所で大声で鳴きご飯がない!!!と訴え、こたつに先に彼女が入っていてそれに気付かずこたつに足を入れれば猛攻撃を受けることも…ただ、気分屋なのでそのまま足すりすりと甘えてきたり…そんな彼女の性格に祖父母も苦労したようです。
祖父母に預けてからは祖父が特に可愛がってくれていたようで、基本的には彼女の身の回りの世話は祖父が率先してしていたようでした。
電話をかければ彼女が今日はどんな感じだった、猫ってこんな行動するんだな!あの子自分で高いところに登ったのに降りれなくてにゃーにゃー鳴いて助けてやろうとしたらひっかかれたなど楽しく報告してくれていました。
そんなある日いつもと同じように祖父に電話をかけると最近あまり元気がないという報告を受けました。
以前は活動的で隙があれば脱走を試みていたが今では祖父のベットの上で基本的にずっと寝ていてご飯を食べる量もトイレの回数も少なくなっているということでした。
その報告を受けた数日後、彼女が安らかに眠りについたと報告を受けました。
猫は最期を迎える時姿を消すとよく聞いていたのでたぶん彼女もそうするのだろうとおもっていたのですが、
彼女は祖父の部屋のベットのそばで倒れていたそうです。
真意はわかりませんが、きっと最期まで可愛がってくれていた祖父に心配をかけぬように、そして最期は心から安らぐ場所で静かに眠りたいと思って力を振り絞りベットまで登ろうとしたのではないかと思いました。
彼女がなくなってもう10年が経ちます。
私は彼女にとっていい家族だったのか…
祖父母の家での生活はきっと幸せだっただろう。
そして、私もおじいちゃん子だったので、
祖父はどんな話をしてくれたのか…たくさんのことを
聞きたいし知りたいと思いながらも聞けぬままでいます。
ひとつの命が終わりを迎える時を私はその前も経験はしていたのですが、幼かったのもあり、あまり理解出来ていませんでした。
命の大切さ、そして、終わりを迎えても尚人の心の中でその命は生き続けるということを教えてくれた大好きな彼女に心からありがとうと伝えたいです。
体験談の投稿ありがとうございましたm(_ _)m。
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