- 書いてくれた方★
- 20代(女性) / ペット種類:雑種のメス犬
投稿内容
祖父母宅で飼われていた雑種のメス犬が4年前の秋に亡くなりました。
祖母が近所のパーマ屋さんに捨てられていたところを引き取ってきた犬でした。
とても利口な犬で、雑種でしたが、拾われてから数年も経てば、ふわふわな毛が印象的な犬となりました。
ハスキーの血が混じっていたように感じました。
飼い始めてから十年も経つと、老化は顕著になりましたが、それでも食欲は旺盛でした。
誰彼問わずに吠えるということはなく、きちんと人を判断していましたが、晩年にもなると、町内会の人の手に噛みつくなどするようになりました。
それでも私や祖父母に対しての態度は変わらず、たくさん甘えてくれるかわいい犬でした。
誰でも年を取るのだからと思っていましたが、毎日を過ごす中で、ある時、膀胱に病気が見つかってしまいました。
高齢ということで手術は行わず、薬である程度の痛みを緩和するという選択をしました。
賢い犬でしたので、薬が入ったご飯はすぐに嗅ぎ分けられ、食べないこともありました。
それでも痛々しそうだったので、祖母は薬を強引に飲ませることを私に指示しました。
苦い薬なのか、どうなのかは分かりませんが、嫌がっていたことは今でも覚えています。
だんだんと弱っていく姿を見ていれば、もう楽にしてあげたいと思うこともありましたが、祖母は最期の時が来るまで全うさせたいということで薬を飲ませ続けました。
しかし、それまで食欲旺盛だった犬がついにご飯を食べなくなってしまいました。
動物病院でそのことを話すと、薬は中止となり、ついに最期の時が来るまでを待つことになりました。
その年の秋に亡くなることになるのですが、それまでがとても辛そうでした。
最期の日となる前夜、私は犬が弱ってからなるべく見舞いに行くようにしていました。
犬は夜空がきれいに見える場所に伏せていました。
そっと頭を撫でながら、辛いだろうけど、どうか長生きしてほしいと思っていました。
少し動くのもやっとの状態になっていた犬はとても疲れ果てているように感じました。
もしも病気になった時にすぐに楽にしてあげられたら、あんなに疲れた表情は見せなかったのかなと思っています。
飼い主である祖母が決めたことなので、あまり強くは言えませんでしたが、犬にとって何が最善だったのか、今でもよく分かりません。
今まで、たくさんの癒しをもらいました。
どんな時でも変わらずに接してくれる存在でした。
ありがとう、と、もっとちゃんと伝えられたら良かった、と思っています。
もっともっと散歩に連れて行けば良かったと思っています。
そして、大好きだったよと、もっと、伝えたかった、そう思います。
体験談の投稿ありがとうございましたm(_ _)m。
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